「スマホ猫背」を矯正するには――ポイントは“骨盤”と“筋膜”

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スマホは10~20分ごとにリセット

 最後に、我々を日々蝕む「現代病」にうってつけの治療法もご紹介する。

「〈ストレートネック治し筋膜リリース〉といいます。椅子に正しく座り、両手でタオルを持って首の後ろの真ん中に当てます(⑮)。そして首全体を後ろに倒すのに合わせ、タオルを前上方に引く(⑯)。そのまま胸を張り、顎を喉仏に近づけるように引きます(⑰)。タオルが後ろに引かれそうになったらそこで止めて20秒以上リリース。同じく3回繰り返します」(同)

 この体操を確実にこなすことで、

「時間はかかりますが、ストレートネックが治っていくことがレントゲンで確かめられています」(同)

 というのだ。さいたま市の「清水整形外科クリニック」清水伸一院長も、こう呼びかける。

「スマホを見続けるのは止めて、せめて10〜20分毎にリセットしましょう」

 姿勢は確実に我々の寿命を左右する。心がけ次第で、健康長寿をもたらすのは言うまでもない。

 ***

蒲谷茂(かばや・しげる)
医療ジャーナリスト。1949年生まれ。健康雑誌の編集長を経てフリーに。著書に『測るだけで大丈夫』『歯は磨くだけでいいのか』『自宅で死にたい』など。

週刊新潮 2017年5月4・11日ゴールデンウイーク特大号掲載

特別読物「『うつ病』『高血圧』『認知症』『脳梗塞』の危機! 大病が潜む『スマホ猫背』矯正術で寿命が延びる」

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