「スマホ猫背」を矯正するには――ポイントは“骨盤”と“筋膜”

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「筋膜リリース」で矯正

 竹井教授はまた「筋膜」にも注目し、その活用法を推奨している。

 筋膜とは、筋肉を包む膜のことで、本来は筋肉の動きに合わせて自在に伸び縮みするのだが、猫背などの悪い姿勢や誤った体の動かし方を続けていたりするとよじれてしまい、自由に動けなくなる。これを「リリース」(解きほぐす)することで、猫背やストレートネック改善に大きな効果があるという。一例を挙げれば、〈肘付け四つ這いお尻引き筋膜リリース〉というもので、

「四つ這いになって掌を上に向け、左右の肘と小指同士を合わせて床につけます(⑩)。そのままお尻を後ろに引いていきます(⑪)。この時、腰は丸まった状態ですが、胸の前から肩、そして骨盤までがリリースされます。両肘が離れそうになったり、手の甲が床から浮きそうになったら、そこまでの位置でリリースを続けます。1回につき30秒以上、これを3回繰り返してください」(同)

 続いて〈平泳ぎ肘引き肩回し筋膜リリース〉である。

「椅子に座り、平泳ぎをするように肩甲骨ごと両手を前に突き出します(⑫)。背中を丸めないように注意し、20秒以上、左右の肩甲骨の間をリリースします。次に、両肘を肩の高さのまま後ろに引きます(⑬)。顎を軽く喉元に引きつけ、正面を向いて胸の前を20秒以上リリース。さらに、顎を喉元に引きつけたまま両肘を肩の前に戻し、肘を中心に両手を前に回して、肩甲骨を引き起こします(⑭)。こちらも20秒以上、それぞれ3回行います」(同)

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