山下泰裕、いきなり“天然”一本! JOC強化本部長に

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 来る東京五輪で我が国はいくつのメダルを獲得できるか──それはひとえにこの男に懸かっている。

 先月、全日本柔道連盟の会長に就任したばかりの山下泰裕氏(60)が、7月4日に開催された日本オリンピック委員会(JOC)の臨時理事会で選手強化本部長に就任することが決まった。任期は2年だが、よほどのことがない限り、東京五輪まで再任され、五輪本番は“団長”となる。ちなみに、前任は橋本聖子氏だった。

 さて、そんな重責を担う山下氏だが、実は、業界内ではその“天然”ぶりがつとに有名なのだとか。

 今や伝説というべき“天然”エピソードが、1982年春の園遊会である。

 昭和天皇に、

「柔道で一生懸命やっているようだがね。ずいぶん骨が折れますか」

 と労(ねぎら)われた山下氏は、

「いや、2年前に骨折したんですけど……」

 畏れ多くも陛下に天然ボケをかましたのだ。

「今でも取材時に“このまま文字にしちゃっていいのだろうか”とこちらが気を遣ってしまうような発言がよくあるんですよ」

 と苦笑する大手紙五輪担当記者によると、今回の理事会後の囲み会見でも、お得意の“天然”発言が繰り出されたのだとか。

「記者に自らが起用された理由を問われると、“ロサンゼルス五輪の金メダリストで、国民栄誉賞だからでしょう”と。自分で自分の事を“国民栄誉賞です”なんて言うのは彼くらいのもの。続けて“同じことを言っても山下が言えば納得してもらえる。私が強化の旗頭になった方が皆がまとまりやすい”と自分で言っていました」(同)

 笑わせるつもりはなく、本人は至って真面目。傲慢にも聞こえかねないが、

「周囲は“また山下節が炸裂”と苦笑するのみ」(同)

 きっと昭和天皇も泉下で苦笑されていることだろう。

週刊新潮 2017年7月20日文月増大号掲載

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