“サニブラウン”時代でも…「4×100メートル」リレー危機

スポーツ週刊新潮 2017年7月6日号掲載

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 いま“日本最速の男”といえば、先の陸上日本選手権男子100メートルを制したサニブラウン・ハキーム(18)。彼が、8月に開催される世界陸上ロンドン大会で日本のお家芸“4×100メートルリレー”に加われば、リオ五輪での銀メダル以上の成果が期待できる――というのは見当違いなのだそうだ。

「世界陸上には、100メートル、200メートルそれぞれ3位までの選手を計6人派遣します。4×100メートルリレーは、その6人から4人を選んで走らせるわけですが……」

 と大手紙陸上記者が語る。

「リオ第1走者の山縣亮太が日本選手権6着で選に漏れたのが痛かった。スタートとカーブがうまい山縣は、世界で一、二を争う“1走のスペシャリスト”。山縣が作った貯金をいかに残すかというのが日本チームの戦い方でした。代わりに、やはりスタート巧者で日本選手権2位の多田修平(21)が1走を務めることになりそうですが、ポッと出の多田は代表秘伝のバトン練習をしたことがなく、カーブの走りも未知数です」

 2走はリオ同様、飯塚翔太(26)で、これは問題ない。

 問題は3走とアンカーだ。

「アンカーにはバトン受け渡しが一番苦手な選手を配置する。リオではケンブリッジ飛鳥(24)でしたが、要するに彼はバトンパスが下手。ところが、彼と比較にならないくらい下手糞なのがサニブラウンで、極端な話、小学生の“立ち止まって渡す”に近いレベルです」

 従って、ケンブリッジをしごいて3走に仕立て、サニブラウンをなんとかアンカーにするか、いっそサニブラウンをリレーから外すかしかないのだが、

「サニブラウンは15年の世界陸上の際、土壇場でリレーから外されて以来、どうもリレーをやる気がなくなった。今回サニブラウンが200メートルも制したため、空いた枠で“リレー専従”として桐生祥秀(21)が選ばれました。おそらく、リオで3走を務めた桐生が今回も3走を任されるのでは。しかし、“日本最速”が不在というのもいかがなものか」

 お家芸に黄信号。