“9秒台”にまた1人 記者もノーマークだった「多田修平」の師匠

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 9秒94──追い風4・5メートルの参考記録とはいえ、日本の競技場で日本人が初めて100メートル9秒台をマークした。6月10日に行われた日本学生個人選手権準決勝でのことである。これまで追い風参考ながらも9秒台を出したのは桐生祥秀(21)とケンブリッジ飛鳥(24)の2名だが、いずれも海外で走った際のものだ。

「その人、多田修平(20)は関学大の3年生。正直言うと、私たち記者の多くも、先月21日に行われた“セイコーゴールデングランプリ川崎”まで全くのノーマークでした」
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