渡辺喜美も押しかけて 人間動物園と化した「小池百合子」都議選

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 彼らに共通する志はあるのか。今月2日投開票の都議選で大勝した「都民ファーストの会」。小池百合子東京都知事をはじめ、登場人物それぞれが、別々の思惑を持って集まっていた。保身、嫉妬、怒り、復活への欲望……、原初の感情の赴くままに行動する彼らの生態を見るにつけ、浮かぶ言葉は人間動物園――。

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 加計(かけ)問題や凶暴すぎる女性代議士の出現で、1カ月前とは比較にならないほど、情勢は一変したという。

 都政担当記者の話。

「5月の調査では、豊洲移転を決められない小池知事への不満から、自民優勢でした。ところが、知事が自民党を離党し、都民ファの代表になると、形勢は一気に逆転したのです」

 候補者50人を立てた都民ファの落選は1人だったから、告示直前に「豊洲移転5年後築地再開発」をぶち上げた小池知事も頬を緩めているに違いない。だが、

「築地再開発問題は小池知事にとって将来的にアキレス腱となりうるでしょう」

 と言うのは別の記者。

「結局、具体的なことは、何も決まっておらず、財源のアテさえないのです。豊洲派、築地派の両方にいい顔をしただけでしかない」

 つまり、目先の勝利の為というわけである。しかも、選挙期間中には、こんな出来事もあった。

 スポーツ紙記者の話。

「サッカー日本代表の長友佑都と女優・平愛梨の披露宴では、写真を流出させないようにと出席者に要請がありました。W杯出場が危ういうえ、小林麻央が亡くなった直後でもあり、浮かれている姿を見せたくないという理由です。ほぼこれが守られていたのに、出席した小池知事だけは、宣伝効果を期待して平の弟で都民ファの候補、平慶翔と新郎新婦との4人で写った会場での写真を、すぐにSNSに載せていました」

 一方、小池人気にぶら下がる都民ファ自体に目を向けてみても、決して一枚岩というわけではない。

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