谷垣前幹事長、復帰のカンフル剤は「麻生太郎」への怨念

政治週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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 過去に自民党総裁でありながら、宰相になれなかった人間は2人しかいない。河野洋平元衆院議長と谷垣禎一前幹事長(72)である。議長という栄誉を授かった河野氏と比べ、谷垣氏は自転車事故で頸髄を損傷。長きに亘る不在からもうすぐ1年が経つ。復帰に向け懸命のリハビリが続くが、そのカンフル剤は身内議員への怨念だという。

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 6月16日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ「鶴の間」は、3000名もの人々で埋め尽くされた。

 谷垣グループ「有隣会」主催の政治資金パーティーには、主が不在にもかかわらず安倍総理をはじめ自民党の二階俊博幹事長、各派閥の領袖らが勢揃い。壇上では、グループの代表世話人を務める逢沢一郎元国対委員長が、谷垣氏からの手紙を、次のように代読した。

〈退院の時期をにらみながら、リハビリテーションに専念し、一日も早い復帰に向けて準備をいたしておりますので、あと少しの間、お許しをいただきたく存じます〉

 政界復帰への意欲が滲み出る言葉を披露した逢沢氏は、

「夏の終わりか、秋口には復帰してくれると、同志一同、確信しております」

 と、具体的な復帰時期にまで言及したのだ。大勢の前で“オヤジ”の健在ぶりをアピールするのには、抜き差しならない“事情”があると自民党関係者が言う。

「一部の支援者の間では、このパーティーに姿を現すと言われていた谷垣さんですが、実は入院している都内の初台リハビリテーション病院から転院し、別の場所で手術を受けていたのです。現在は再び初台に戻っていますが、術後の体調を考慮して、大事をとって表には出ない状況だというのです」

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