小池知事が頬被りを続ける2つの疑惑 側近による“特権的錬金術”

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2000万円の不動産に…

 不可解と言えば、都知事選終了直後に設定されたみずほ銀行の3億3000万円の根抵当権についても、不可解極まる。

 この根抵当権は昨年8月1日に高崎のマンション、「エコだハウス」、東京・外神田のビルの1室を共同担保として設定されたが、高崎のマンションと「エコだハウス」については、なぜか同じ8月1日付で根抵当権が「解除」。一時、たった2000万円ほどの資産価値しかない外神田のビルの1室のみを担保として3億3000万円の根抵当権が設定されている、という異常な状況が生じたのである。異例ずくめの一連の経緯について、小池氏は「水田氏の私事」と回答するのみで、その後も頬被りを続けている。それについて、

「ご自身が“透明性が大事”とおっしゃっている以上、ご自身の身辺の透明性も高めておかなければなりません」

 と苦言を呈すのは政治資金問題に詳しい日本大学教授の岩井奉信氏だ。

「本件では、マンション施工業者からの寄付は工事発注への“お礼”なのではないかという疑惑が残っている。また、知事になることを前提に根抵当権が付けられたという疑惑もあるし、すぐに解除されたのは、知事就任にあたって身ぎれいにする思惑があったのではないか、と類推出来る。逆に言えば、“ここを突かれるとまずい”という認識をご本人は持っていたのではないかとも思えます」

 ***

(下)へつづく

特集「胡乱な『錬金術』と闇金業者の『違法献金』は頬被り! 『小池都知事』ベンゼンよりひどいブラックマネー汚染」より

週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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