来日カトリーヌ・ドヌーヴが団長に 仏映画祭

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 4日間という短い期間だが、「フランス映画祭2017」(6月22~25日)をひときわ輝かせるのは、大女優カトリーヌ・ドヌーヴ(73)。映画祭団長として、22日に上映された「The Midwife」(19時30分、TOHOシネマズ日劇スクリーン)で舞台挨拶を行なったほか、映画祭前日の21日には、マスタークラス、つまり“特別授業”が組まれた。30席がすぐに完売したそうだ。短くとも豪華。映画好きから大きな注目を浴びている。

 映画関係者が言う。

「ドヌーヴと、カトリーヌ・フロというフランスを代表する女優2人が共演するオープニング作品『The Midwife』は、老いと死を見詰めた佳品です。これ以外も粒揃い、特に『セザンヌと過ごした時間』(24日、10時30分、有楽町朝日ホール)は絵画ファンにも必見です。幼馴染の画家セザンヌと小説家ゾラ。パリに出てきた2人が失意の負け犬セザンヌと、栄光を手にした成功作家ゾラと、運命を分かちます。セザンヌの焦燥と2人の微妙な関係を描く一場の友情物語です」

 今回、来日までして映画祭を盛り上げるドヌーヴさんをフランス美女の代表とするなら、“色男”の代名詞はアラン・ドロン。そのドロン様の旧作「チェイサー」もラインナップに並べられる(25日、17時10分、有楽町朝日ホール)。

「おそらく、アラン・ドロン引退に鑑み、ドヌーヴさんが気を利かせたのでは? 彼の魅力が最大限に味わえるハードボイルドサスペンスですが、大御所フィリップ・サルドの音楽もステキ。スタン・ゲッツのサックスも甘い音色で映画に錦上花を添えています」(同)

 ついでに、2人が共演した「リスボン特急」も観たかった?

週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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