百田尚樹、一橋大学の講演会中止事件を語る 「信じがたい言論弾圧」

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■なぜ私の「一橋大」講演会は潰されたのか――百田尚樹が語る(上)

 名門「一橋大学」で異様な事件が発生した。同大の「KODAIRA祭」で予定されていた百田尚樹氏(61)の講演会が、反対するグループの「圧力」で中止に追い込まれたのだ。差別反対の名のもと、どんな嫌がらせがあったのか、その一部始終を百田氏が報告する。

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百田尚樹氏

 信じがたい「言論弾圧事件」が起こりました。私の講演会中止事件です。

 ご存じでない読者の皆さんに、あらましを簡単に述べると、6月10日に一橋大学の「KОDAIRA祭」という学園祭のイベントの一つとして行なわれる予定だった私の講演会が、一部の団体の執拗な抗議活動によって、直前になって中止に追い込まれたというものです。

 講演に反対していたグループは、同大の学生らでつくる「反レイシズム情報センター(ARIC)」(以下、ARIC)という団体です。彼らは、「レイシスト(人種差別主義者)である百田尚樹に講演させるわけにはいかない」という理由で、実行委員会に対して、「講演中止」の要請を2カ月近くにわたって行ないました。

 もちろん、私はこれまでヘイトスピーチなどしたことはありませんし、差別を容認したこともありません。

 そもそも私に講演会の話が持ち込まれたのは昨年12月のこと。一橋大学の実行委員会から直接頼まれたのではなく、講演などを企画する会社から来た話でした。私は過去に200回以上の講演を行なっていますが、大学で話すのは初めて。若い学生を前に講演するのも面白そうだと思い、格安の料金で引き受けたのです。

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