警察官による「福岡母子殺害事件」 被害者姉から事情を聴けない事情

社会週刊新潮 2017年6月22日号掲載

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 誰もが警察官の夫による犯行だと想像していたことだろう。事件発覚から2日後、案の定の結果となった「福岡母子殺害事件」。逮捕された中田充(38)は、未だに口を閉ざしたままだが、第一発見者である被害者の姉までもが、ある事情から聴取を拒絶しているという。

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 福岡県小郡市の民家で妻の由紀子さん(38)と長男・涼介君(9)、長女・実優(みゆ)さん(6)の3名の遺体が発見されたのは6月6日のこと。社会部記者によれば、

「その日の朝、時間になっても子供たちが登校して来ないため、学校が父親の中田に連絡をしました。すでに中田は勤務先にいたので、近所に住む由紀子さんの実姉に連絡をし、自宅の様子を見に行かせたのです」

 すると、実姉は自宅内で変わり果てた3人の姿を目の当たりにする。由紀子さんが倒れていた1階の台所は、煙が充満している状態だったという。

「当初、中田は、出勤する際に3人は寝ていたと証言したため、無理心中も疑われたのですが、すぐに、中田が怪しいとなりました。解剖の結果、由紀子さんの首の骨にヒビが入っていたほか、死亡推定時刻が明らかになると、中田の証言に矛盾が生じたからです」(同)

 警官とは思えぬほど稚拙な偽装工作である。さらに、由紀子さんの爪の間からは、抵抗した際のものと見られる中田のDNAが採取されたほか、台所に撒かれた油の上に残っていた足跡も、彼のものと判明。8日になって由紀子さん殺害の容疑で逮捕となった。

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