ラルク解散危機、募らせていたギャラへの不満 事務所会長の20億円錬金術

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■隼町の交差点前

 東京・平河町。

 青山通りに面した角地で、隼町の交差点の目の前。最高裁判所と自民党本部が至近のエリアにそのビルは建っている。

 登記簿謄本を確認すると、約29坪の土地を大石氏が会長を務めるラルクの所属会社が07年に購入。そこにあったビルを解体し、地下1階、地上9階建ての建物が10年に竣工している。事情に詳しい関係者によれば、

「当時の坪単価は1400万なので土地で4億、建物は4000万。解体に5000万、新築に4億で計8・9億円の投資になる。古いビルを買って更地にし、新築したうえで入居者を入れて資産価値を高める、市場に出回ることの少ない角地を手に入れる……こういった点で、不動産事業に明るいブレーンが購入者周辺にいるはずです」

 計画の通りテナントはびっしり埋まっており、

「賃料はざっと年に4200万円だから5%の利回りが懐に収まっている。これや地価の上昇を勘案すると、物件の現在の価値は上昇間違いなし」(同)

 この事実を知ったメンバーは、温度差はあれど、

「びっくりしていました」(先の事務所関係者)

 大石会長は90年代後半から現在に至るまで、千代田、渋谷、目黒の各区の土地を幾つかの名義で取得・売却するなかで利益を積み上げている。物件の価値を合計すると22億円。この“錬金術”に4人は疑念を抱き、それが怨念へ姿を変えていった――。

特集「L’Arc~en~Ciel結成25年の解散危機! 平河町ビルと恵比寿のペントハウスが招いた疑念怨念 『ラルク』メンバーを分断した事務所会長の20億円錬金術」より

週刊新潮 2017年6月15日号掲載

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