がんより怖い「誤嚥性肺炎」 医師が推薦する“パンダの宝物”トレーニング

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“死に至る病”誤嚥性肺炎

 がん・心疾患に次ぐ日本人の死因第3位となっているのが肺炎である。なかでも猛威を振るうのが、肺内で増殖した雑菌が引き起こす「誤嚥性肺炎」だ。

 じつに高齢者の肺炎の7割が該当する誤嚥性肺炎は、老化による反射神経・喉の筋肉の衰えが発症につながる。

 喉の筋肉が衰え始めるのは早い人では40代から。『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)の著書もある西山耕一郎医師は、

「対策として重要なのは悪くなる前に、普段から喉の力を落とさないということです」

 と、トレーニング方法として「パンダの宝物」を奨める。意識して一音ずつはっきりと「パ・ン・ダ・の・た・か・ら・も・の」と発声するものだが、

1.口をしっかり閉じた状態から破裂音として「パ」を発音

2.舌を上あごに付けるイメージで「ダ」

3.「ラ」は舌先を丸めて前歯の裏を滑らせるように発音する

 というのがポイント。口腔と舌の部分を鍛える効果があるという。

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 中村勘三郎や野球解説者の豊田泰光らの命を奪った“死に至る病”誤嚥性肺炎。6月1日発売の「週刊新潮」では、その対策方法などを伝授する「完全ガイド」を掲載している。

週刊新潮 2017年6月8日号掲載

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