二度あることは三度? 「梨田楽天」2年目V縁起

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首位をひた走る「梨田楽天」

 開幕ダッシュに成功した楽天イーグルス。7日現在、20勝7敗で首位をひた走る。

 何と言っても打線が勢いづいている。チーム打率2割7分4厘はリーグトップ。とりわけ1番・茂木栄五郎と2番ペゲーロは“恐怖の1、2番”と畏れられる。

 大卒2年目の茂木は、ルーキーイヤーの昨年、シーズン2本のランニングホームランを放って注目された。今季も既に6本塁打。打率3割1分7厘と絶好調だ。

 昨年7月末に入団したペゲーロ。こちらも目下8本塁打23打点と、いずれもチームトップの数字を誇る。

「このパワーヒッターを4番ではなく、2番に置いているのがミソです」

 とスポーツ紙デスク。

「日本では、日本ハム時代の小笠原が“バントをしない2番”でブレイクしましたが、基本的には小兵が担うポジション。しかし、メジャーではその限りではなく、昨季Wシリーズ覇者カブスも、39本塁打でMVPに輝いたブライアントを2番に配置しています」

 この2人の“2年目”なくして今の快進撃はないというのだが、2年目で忘れてはいけないのが指揮官、梨田昌孝監督である。

 梨田監督は、2001年近鉄、09年日ハムでリーグ優勝を果たしている。実はそのいずれもが就任2年目だった。“二度あることは三度ある”と言うが、

「01年の近鉄は、“いてまえ打線”が打ちまくり、チーム防御率がリーグ最低だったにも拘わらず優勝した。09年の日ハムはそこまで投手陣は酷くなかったものの、やはりチーム打率は1位だった。今回も得意の“打撃主義”が奏功している」

 ただ、さるスポーツライターからはこんな話も。

「ペゲーロ起用法に、メジャー通の三木谷オーナーの“臭い”がするんですよね。中継ぎの要として獲得したハーマンはハーバード大卒、つまり彼の後輩ですし」

 キーマンはオーナー?

週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

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