プロ野球開幕 巨人が警戒する「中日」クセ者首脳陣

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プロ野球開幕(写真はイメージ)

 WBCが終わり、3月31日からプロ野球が開幕する。

 それに先立って27日、恒例の「セ・リーグ ファンミーティング」が開催され、6球団の監督が壇上で開幕投手を発表していった。

 今季から中日の指揮を執る森繁和監督は大野雄大投手の名を高らかに宣言。ところが、対戦相手の巨人・高橋由伸監督は、

「まだ決まっていません」

 すると森監督はすかさず、

「巨人が決めてないなら、うちも変えますよ」

 と応酬した──。

 のっけから“情報戦”が繰り広げられたわけだが、

「森さんといえば、原辰徳前監督がさんざん翻弄された落合博満元監督の懐刀。監督になった今季はどんな奇策を仕掛けてくるのか、巨人は戦々恐々ですよ」

 とスポーツ紙デスク。

「巨人のトラウマというべき一件が、予告先発制度がなかった2007年のCS。中日は、“初戦は右投手が先発”との情報を流し、鵜呑みにした巨人が左を7人並べる打順を組んだところ、当日、3カ月勝ち星がない左腕がサプライズ先発。これが奏功し、結局、CSは中日が3連勝で日本シリーズに進んだ。この奇襲を仕組んだのが、当時バッテリーチーフコーチだった森さんです」

 脇を固めるコーチ陣もクセ者が揃った。

「打撃部門トップの土井正博コーチは、清原和博ら多くの右の強打者を育てた。内野守備走塁担当の森脇浩司コーチは、“当代一の三塁コーチ”と言われ、作戦面の手腕には定評がある」

 はてさて、今季はどんなトラウマを抱えるのやら。

週刊新潮 2017年4月6日号掲載

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