小池都知事の謀略人事? 「森元総理」側近が叩きつけた辞表

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食い違う言い分

「都庁から組織委員会への出向期間は3年とされており、平山氏は、今年が期限となっていたのです。しかし、1月末にはそれを更新しており、出向を無理矢理解こうとしたわけではありません。あくまで退職は本人の申し出によるもの。小池知事が処分をチラつかせたということもありません」

 もっとも、その延長は今年の3月まで、というもの。平山氏本人に聞くと、

「出向を解く旨の連絡は今年1月に入ってからありました。私を戻さなくてはいけないというのが、都庁の意向です。しかし、IOCからも大会が終わるまで組織委員会の幹部を変えるべきではないと言われているのです。個人的にも五輪を目前にした段階で組織委員会の仕事を離れるのは本意ではなかった。そこで森さんや武藤さん(敏郎・事務総長)と相談して退職することにしたわけです」

 どっちの言い分が本当なのか。ちなみに平山氏と同時期に出向していた職員には、なぜか2年の延長が打診されている。

 女城主の謀略による「城攻め」はもう始まっているのかも知れない。

ワイド特集「我が世の春」より

週刊新潮 2017年3月23日号掲載

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