“禁煙”法案、気を揉む自民党の愛煙家たち

社会週刊新潮 2017年3月9日号掲載

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法案があがってきても通さない

 煙(けむ)に巻こうとする厚労省に、紫煙を燻(くゆ)らして抵抗する――。

 国会が森友学園一色となる一方、自民党内で受動喫煙を巡る議論が紛糾しているのだ。担当記者によれば、

「厚労省は2020年の東京五輪を見据え、飲食店などを原則禁煙とする法案を提出する予定です。特に塩崎恭久厚労相は、“受動喫煙のない国に変える”と意気込んでいますよ」

 禁煙ファシズムというべき波に、反旗の狼煙があがっている。2月20日、赤坂の居酒屋「番屋」で、“もくもく会”なる超党派議員15名ほどの会合が開かれた。出席した大島理森衆院議長はメビウス1ミリグラムの煙を吐きながら、

「私は議長ですから、この話題には触れません」

 と話していたというものの、会の出席者は、

「大島さんも心中は、居酒屋で原則禁煙なんてとんでもないと思っている。禁煙は飲食店にも打撃がありますから。分煙をきちっとやればいい、この会でも皆さんがそういう考えで一致しましたよ」

 さらに、この人たちも。

「石破茂さんは国会内の喫煙所でよく吸っていますが、“総務会に法案があがってきても、通さない”と息巻いていました。官邸では、喫煙者の萩生田官房副長官が法案提出に抵抗しています。“喫煙所の交流が人脈を広げるのに”と」(党関係者)

 彼らの思いは届くのか。

「塩崎さんは、党内で収拾がつかなければ、最終的に安倍総理にまとめてもらうつもりです。当の総理も“店の中で吸わなくてもいいのでは”と喫煙者に冷たい対応」(同)

 自民党の愛煙家議員は、

「今の案は、非喫煙者の意見に寄りすぎているので、分煙にまで落とし込みたい。そもそも、総理や菅官房長官は、目の前で吸っても嫌な顔はしないですよ」

 議論を“一服”させるつもりはさらさらない。