金正男のディズニーランド訪問、密入国情報をリークした「正恩の母」

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■“白頭山血統”

 わが子可愛さに、金正男氏を追い落とそうとした金正恩委員長の母親、高英姫とはどのような人物なのか。

 北朝鮮ウォッチャーが解説する。

「もともと大阪出身の在日朝鮮人で、万寿台芸術団のスター女優として活躍しているときに金正日に見初められ、正哲、正恩という2人の息子と娘の与正をもうけました。過去20年近く、高英姫の父親は北朝鮮柔道の草分け的存在、高太文とされてきた。ところが、5年ほど前に日本の軍需工場に勤めていた労働者だったことが判明したのです」

 金日成国家主席の血筋“白頭山血統”に在日なおかつ“日本軍協力者”の血が混じっている事実は、北朝鮮ではタブー以外の何ものでもない。

「本来なら後継者争いで、正恩はまったく勝ち目がなかった。なので、高英姫は正男に決定的なダメージを与えるべく、密入国情報をリークするという強硬手段に出たのです。しかし、今度は正男の遺児が“白頭山血統”の正統性を掲げ、父親を追い詰めた正恩への反撃に出てくるかもしれません」(同)

 金一族の血で血を洗う争いが始まるのか。

週刊新潮 2017年3月2日号掲載

特集「『金正男』暗殺は『金正恩の指令』に疑義あり」

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