「内村航平」母の1万5000円トークショー 子育てを語る

スポーツ週刊新潮 2017年2月16日梅見月増大号掲載

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 五輪で金3、銀4、計7個のメダルを獲得し、昨年末には日本初のプロ体操選手に転向した内村航平(28)。“最強の体操選手”は、どのように育てられたのか。世間の親たちは、興味津々のはずである。母親の周子さん(53)が、トークショーで語った「私の子育て論」を実況中継でお届けする。

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 東京・目黒雅叙園で件(くだん)のトークショーが行われたのは2月5日。周子さんの対談相手は、元プロテニス選手・杉山愛さんの母親・芙沙子さんである。〈世界一を育てる思考と行動〉。そうタイトルが付けられ、料金は、昼食(フランス料理)付で1人1万5000円、ペアなら2万5000円。参加者は200名程だった。

 驚いたことに、周子さんは何とピンクの振袖姿で登場したのである。成人式じゃあるまいし……。芙沙子さんが15分程話した後、さて周子さんの出番が回ってきた。すると、彼女は、

「私も子供が優先順位一番ですから。褒めて愛して愛して、子供がしたいことをさせて、そして私たちが子供が伸びていく道をサポートしていくっていう、そういう考えなんです。子供が立ち直れない時、私たちは何と声をかければいいのか。本当に辛い時もありました……」

 と、いきなり涙ぐみながら語り始めたのだ。

 ご承知のように、周子さんも夫の和久さんも体操選手。内村は3歳で体操を始めたという。彼女は時折冗談を交え、笑いを取ることも。そしてこう続けた。

「(航平が生れ)ずっと育てていた時、私あることに気付いたんですね。子供に期待を寄せてしまっていたんです。主人も私も世界選手権もオリンピックも目指したけど出られなかった。友人たちは皆オリンピックに行った。羨ましいなと。羨ましいなの気持ちが、人間をダメにするのです」

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