巨人ドラフト1位選手、3軍スタートの異例 原因は

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大丈夫かなぁ巨人

 プロ野球界にとっての“元日”は2月1日。“仕事始め”は、その日から宮崎や沖縄などで始まる春季キャンプである。

 とりわけ新人にとっては大きな夢への第一歩なのだが、残念ながら巨人に入団したこのご両人――ドラフト1位の吉川尚輝内野手(中京学院大)と同2位・畠世周(はたけせいしゅう)投手(近大)――はスタート早々にコケてしまった。

「いずれも3軍スタートが決まりました」

 と大手紙巨人担当記者が語る。なお、3軍のキャンプ地は、宮崎ではなく川崎。プロとしては地味な“人生の門出”である。

「高卒選手、あるいはドラ3以下の新人ならともかく、即戦力と期待された大卒1位、2位ルーキーですからね。それが揃って3軍というのは、極めて異例の事態といえるでしょう」

 なぜそんなことになったのか。まずは吉川から。

「1月の新人合同自主トレ中に故障したようです。他球団はドラフト前に“故障がちである”という情報を掴み、指名を回避していたのですが……」

 畠はどうか。

「なんと、ドラフト後に右肘の手術をしていたのです。これにはコーチたちも “きちんと調べたのか”と呆れ気味です」

 お粗末と言われても仕方ない結果を招いたわけだが、こういう事態に陥った一因には、一昨年のあの“事件”が影を落としているという。

「世間を騒がせた“野球賭博事件”です。あの事件以降、巨人のスカウティングは、まず素行調査を重要視するようになり、その分、故障などに関する情報収集が疎かになってしまったようなのです」

 ちなみに吉川はドラフトの際、抽選を2回外した後に獲得した選手。“残り物に福”とはいかなかった?

週刊新潮 2017年2月2日号掲載

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