史上最弱の侍ジャパン…WBC「不吉なシナリオ」

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 優勝、優勝、そして準決勝敗退……というのが、我らが侍ジャパンのWBC戦績である。

初戦は3月7日キューバ戦

 今春開催される第4回大会はどうなるのか。大谷翔平が耳目を集め、“アメリカのファンに目にもの見せてやれ”とばかり我が国のマスコミもファンも胸を膨らませているのだが、

「今回の“侍”は明らかに史上最弱。優勝はおろか、決勝ラウンドが行われるアメリカにすら渡れないかもしれない、というのが現場の率直な見解なんです」

 とスポーツ紙デスクが警鐘を鳴らす。

 たしかに、昨年11月の強化試合からして酷かった。相手はベストメンバーに程遠いにもかかわらず、メキシコに1勝1敗、オランダには2勝したものの共に延長戦での辛勝だった。

「一昨年のプレミア12以来指摘され続けていますが、小久保監督の継投ミスが目立ちましたね。これまでの“侍”の闘い方は、継投で凌ぎに凌いで、少ない得点機を生かす、というパターンでしたが、今回はどうなることやら……」(同)

 不安はまだある。

 大手紙メジャー担当記者が話を継ぐ。

「前回までと比べ、メジャー各球団が、所属選手のWBC出場を容認する傾向があり、各国ともチーム力アップが予想されるんです。ただ、先発ローテーション投手については依然として締め付けが強く、日本の田中将大やダルビッシュ有、前田健太は許可が下りず。しかも、中継ぎ・抑え投手は比較的容認されやすいので参加が期待されていた上原浩治も、新天地であるカブスが難色を示したため、出場辞退を余儀なくされてしまったのです」

 思い返せば、前回も、予選から苦戦が続き、今で言うところの“神ってる”展開で、やっとのこと決勝ラウンドに進出したのだった。

「もし惨敗したら、“侍”ブランドは地に堕ちる。すると、米国メディアが報じているように、“WBCは今回で最後”となる可能性も高まりますね」(同)

 最後は、神頼み?

週刊新潮 2017年1月19日号掲載

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