元「水戸泉」ソプラノ若妻が出演の「爆報!THEフライデー」、BPOへ 

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 ソプラノ歌手の若妻にうつつの元水戸泉「錦戸親方」。本誌(「週刊新潮」)がその「相撲部屋崩壊」を報じたのは9月末のことだった。普通の大人なら襟を正すものだが、親方は、逆にテレビ局と「インチキ番組」を仕掛け、開き直りの一手に出た。

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「番組以来、俺は非難されっ放し。みな俺が若い嫁さんをイジメた、浅はかな薄情者と思っているのです」

 と憤るのは、6月に水戸の後援会会長を辞任、部屋の惨状を本誌に明かした会社経営者の大関修右氏である。

錦戸親方

「私への取材もないし、中身も嘘ばっかり。だから12月の半ばにはBPOへ『人権侵害』と訴えました。とことん闘いますよ」

 番組とは、10月28日に放送された「爆報!THEフライデー」(TBS)である。

 その“作り”はこうだ。

 元水戸泉と22歳下の妻・小野友葵子(ゆきこ)さんへのバッシング記事が本誌に掲載された。その内容は「親方が稽古に顔を出さない」「年下妻が豪遊に明け暮れている」などである。

 しかし、インタビューに答えた親方やおかみさんによれば、すべて虚偽。稽古に顔を出さなくなったのは末期の腎不全で週に3回、人工透析を受けるため。妻の派手な生活もブログでのファンサービスの一環で、実際は毎朝7時から家事をこなし、稽古を見学、力士のデータも管理する。食事の準備もするばかりか、夜には弟子を居酒屋へ誘って悩みを聞いている……そうなのだ。

■パンツを洗う夫

 もちろん、どちらが嘘かははっきりしている。

 そもそも、本誌の記事は透析前から親方が稽古にほとんど姿を見せなかったことを記している。改めて元力士に聞いてみても、

「酷い時は、月に一度も来ないこともありました。かと思えば、稽古が終った頃にやってきて、“お前らやる気あんのか!”などと怒鳴ったことも。“どっちがだよ”とみんな心の中で毒づいていましたけどね」

 若妻の話に至っては、

「僕らの知らないおかみさんがTVの中にいましたね」

 と嗤うのは、別の元力士。

「一度も稽古に来たことはないし、飲み会なんて冗談でしょ。掃除はいつも弟子の役目で、そもそもちゃんこ場におかみさんは入れません。逆に親方がおかみさんのパンツを洗っているのを見たことはありましたけど」

 と言うのである。

「番組の前、親方はアチコチへ電話をかけ、“見てくれ”と言っていました。反論のつもりなんでしょ。でも、関係者なら嘘は一目瞭然。最近では、おかみさんのコンサートのチケットを、部屋の後援者に売っては顰蹙を買っているし、完全に妻に魂を吸い取られている感じです」(部屋関係者)

 当の錦戸親方に確認すべく、師走の土曜、部屋を訪れてみた。朝7時。隣の八角部屋から四股を踏む音が聞こえるが、こちらはなし。8時。まだ音はなし。9時前になってようやく稽古が開始。そこへゆうゆうと降りてきた親方へ声をかけると、「何も話すことはありません」とテレビでの饒舌さはどこへやら。7時に来るハズのおかみさんの姿も見えないのは一体どうしてだろうか。

「俺がやめた理由もあいつの弟子への責任のなさ。協会は一日も早く部屋を解散、弟子を移籍させるべきです」(大関氏)

 折しもモンゴル出身学生横綱の錦戸部屋入門が報じられたばかり。しかし、この部屋に入ったばかりに、才能を潰してしまうのだとしたら、角界にとってこれ以上の不幸はないのだが。

ワイド特集「夜明けの鶏(チキン)レース」より

週刊新潮 2016年12月29日・2017年1月5日新年特大号掲載

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