「進撃の巨人」などを複製…自炊代行業者を初摘発 約750万円の売上げ

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 先月末、人気漫画『進撃の巨人』(講談社)や『暗殺教室』(集英社)などの“自炊”を代行した男性が、著作権法違反(複製権の侵害など)の疑いで京都府警に逮捕された。

初の刑事摘発(写真はイメージ)

 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の発表によれば、この男性は今年4月から7月頃にかけ、顧客から送付された漫画書籍『坂本ですが?』(KADOKAWA)などを電子データ化。またDVD-R3枚に複製した『進撃の巨人』などのデータを合計5700円で譲渡したという。

 男性は、2011年頃から自炊代行を請け負うホームページを運営、少なくとも約750万円の売上げがあったと見られている。

 また、客からの書籍が重複した場合には、スキャンのための裁断を行うことなく古書店に転売し、データを使い回していたことや、書籍の送付を受けることなくデータを直接販売したことも発覚している。

 自炊行為そのものに対して刑事摘発がされたのは全国初となる。出版各社は、〈極めて悪質な行為に対して、出版社並びに著作権者はこれを看過することはできず、今回刑事告訴に踏み切ることなったものであります〉とのコメントを発表している。

デイリー新潮編集部

2016年12月9日掲載

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