森田理香子、女王から3年でシード落ちの異例

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 あれは2013年のこと。今も語り継がれるスーパープレイ、15メートルのイーグルパットを沈めて逆転Vに輝くと、次戦で史上4番目の若さで賞金女王に――森田理香子(26)にとって愛媛・エリエールGC松山はそんな栄光に満ちたコースのはずだった。その同じコースで3年後の今年は苦汁を嘗めた。

森田理香子(日本ゴルフ協会公式HPより)

「11月17日からの大王製紙エリエールレディスは森田にとって崖っぷちの大会でした。賞金ランク68位と低迷していた彼女が、50位までに与えられる来季のシード権を手に入れる唯一の方法はこの大会で優勝すること。不死鳥のように蘇るかと思いきや、結果は予選落ち。7年連続で保持してきたシードを失ってしまいました。賞金女王になってわずか3年でシード落ちとは前代未聞です」(スポーツ紙記者)

 元賞金女王が出場義務試合数を満たしてシード落ちした例は過去に4人。吉川なよ子、高村博美、塩谷育代、服部道子と錚々たる名が並ぶが、いずれも賞金女王となって10年以上が経ってからのこと。森田はと言えば14年に1勝はしたものの15年は未勝利、今年は33試合に出場して18試合で予選落ちという有様だ。

「14年秋に年上男性との半同棲、それも略奪愛が報じられ、以後は1勝もできていません。すぐに破局したそうですが、影響があったのでは」(ゴルフ誌記者)

 そんな“ココロ”の問題を勘ぐるムキに、元賞金女王の村口史子氏は一喝する。

「賞金女王にもなった勝負師にそんなこと関係ありませんよ。アプローチイップスに悩んだとも聞きますが、ゴルファーは1カ所直せば他に影響が出るもの。今回はいいショットも出ていますし、彼女はまだ26歳なんです。これからですよ」

 森田は来季ツアー出場権を懸け、QT(最終予選会)に望みを託す。

週刊新潮 2016年12月1日号掲載

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