安倍総理のステーキ屋懇談 「シン・ゴジラ」で外務省への不満も

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 時代は移り変わって、夜の政治も昨今は料亭ばかりではないのである。6日、銀座の高級ステーキ店「ひらやま」で、安倍総理を囲む会が開かれた。出席者の1人が言う。

「メンバーは総理以外に、二階自民党幹事長、麻生財務相、河村建夫元官房長官、今井尚哉首相秘書官など計7名。河村さんが定期的にステーキ屋で開いている懇談です。なかなか予約のとれないお店で、前々からセッティングしていました。菅官房長官の出席は調整がつかなかったのですが、会合自体は盛り上がって3時間にも及びました」

大好きな肉を食べ英気を養った

 肉好きの総理を慮り、ステーキに舌鼓を打ったというワケ。肝腎の会合の中身を官邸関係者は、

「解散について、二階さんが“総理は言わなくても、みんな準備しています”と話をすると、総理は笑って聞いていました。そこは以心伝心でやろうと」

 一方で、意外な話題で盛り上がったそう。

「映画『シン・ゴジラ』の話になったんです。河村さんは総監督の庵野秀明さんと親交がありますから」(同)

 劇中、国連による東京のゴジラへの核攻撃を止めるため、日本政府がフランスに助けを求めるシーンがある。実はこのエピソード、庵野監督が外務省に取材をして考案したのだという。

「それを聞いた総理は、“普段も外務省にアイデアがあればなあ”とぼやいたそうです。官邸主導になっている北方領土交渉を念頭に置いた発言でしょう」(同)

 そこでこんな提案が。

「同席した人が、日本のイメージを良くするため、日露戦争時に山口県の島に流れ着いたロシア水兵を地元の人が助けた話をしたらどうか、と。資料を出して、今井秘書官に“ロシア語に翻訳してくれ”と頼んでいましたからね」(先の出席者)

 さて、ステーキ屋の雑談が秘策となるや否や。

週刊新潮 2016年10月20日号掲載

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