高畑裕太の隠された父親(上) “祖母”が明かす「裕太はうちの孫」

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

父親は“役者”

 だが、彼女に無遠慮な言葉を浴びせ続けた報道陣が、会見でただひとつ、尋ねなかったことがある。

 賛否はともかく、母親は愛する息子のため批判の矢面に立った。それでは、“父親”は何をしているのか。

 この質問が飛び出さなかったのは、その場にいた全ての記者が、父親不在の事情について承知していたからに他ならない。

 つまり、高畑が2度の離婚を経験し、前夫から2人の子供を引き取って、女手ひとつで育て上げたシングルマザーである、と。

 高畑は、これまで度々、インタビュー記事などで自らの半生を振り返っている。その履歴を見ると、24歳の時に同じ劇団の役者と結婚するも1年半で離婚。その後、長女で女優のこと美(29)を妊娠したことをきっかけに、32歳で一般人男性とできちゃった結婚に至る。だが、この再婚相手とも38歳で破局を迎えてしまう。彼女はそのインタビュー記事で、

〈夫とは裕太がお腹にいる時点で離婚したので、ほんとに大変でした〉(「いきいき」2009年6月号)

 と当時を振り返っている。

 そのため、今回の事件を受けても、2人目の夫を裕太の父親と断定する報道が目立つ。記者たちが20年以上前に離婚した“一般人男性”について敢えて触れなかったとしても不思議はないのだ。

 だが、ある演劇関係者は首を傾げる。

「裕太君の本当の父親は高畑さんの離婚した夫ではなく、彼女と親しい役者だと噂されてきました。高畑さんとは不倫関係だったものの、裕太君を息子として認知したと聞いています」

 詳細は後述するが、結論から言えば、噂は真実だった。そして、冒頭に登場した男こそがこの“役者”であり、裕太の父親なのだ。

 彼の名は大谷亮介(62)。

 テレ朝の看板ドラマ「相棒」で、捜査一課の“三浦刑事”を演じた俳優といえば、思い当たる方も多かろう。水谷豊演じる特命係の“杉下右京”と反目しながら、時に事件解決のために協力する、いぶし銀の刑事という役どころだ。

7~8年の実刑判決も

 ともあれ、演劇業界でこの話が再燃しているのは、言うまでもなく、8月23日未明に起きた事件がきっかけである。

 映画のロケで群馬県前橋市内のビジネスホテルに宿泊していた裕太が、40代の女性従業員に性的暴行を加え、強姦致傷容疑で逮捕されたのはご承知の通り。

 身長181センチ、体重80キロのマッチョ自慢の若者が、女性の腕を掴んで無理やり部屋に引きずり込み、抵抗できないよう手足を押さえつけて犯行に及んだというから、もはや擁護する言葉は見当たらない。常磐大学の諸澤英道元学長(刑法学)によれば、

「強姦と強姦致傷では犯罪の重みが全く違います。強姦の懲役は3年以上20年以下ですが、強姦致傷で起訴されれば裁判員裁判の対象となりますし、無期刑もあり得る。また、執行猶予はまずつきません。個人的には、7~8年の実刑判決が下されてもおかしくないと考えます」

 そもそも、芸能界復帰など夢のまた夢なのだ。

 衝撃の事件がSMAPの解散騒動を隅に押しやるほどワイドショーを席巻したのは、芸能界デビューから4年目を迎える容疑者が、俳優として絶頂期を迎えていたことも大きい。

 彼を知る民放の制作スタッフが言う。

「昨年放映されたNHKの朝ドラ『まれ』で知名度を上げてから一気に仕事が増えた。逮捕時には、『仰げば尊し』(TBS系)など、3本のドラマにレギュラー出演する売れっ子で、秋以降には映画2本の公開も控えている。ただ、人気に浮かれて増長していたのは事実。ロケ現場でスタッフと雑談する時も、平気で共演女優の名前を挙げて“あの子とヤリてぇから飲みに誘わない?”などと話していた」

 また、無論のこと、彼の大ブレイクは母親の尽力抜きには語れない。

「デビュー当初は、各局に親子共演を売り込んでいました。そこで2世タレントとして顔が売れ、奇抜な三枚目キャラが浸透していったわけです。母親抜きで成功を掴むことは不可能だったと思います」(同)

 七光りの甲斐もあって、日テレの「24時間テレビ」でメインパーソナリティーに抜擢されるまでになった裕太。だが、“事件”が起きたのは、その放映のわずか4日前だった。日テレ関係者は憤りを隠せない。

「問題は、裕太が『24時間テレビ』の中で、最も高視聴率が狙えるスペシャルドラマに出演していたことです。結局、代役にNEWSの小山慶一郎を立てて撮り直しましたが、裕太がチラッとでも映り込むシーンでは顔を逆光で消すなど、編集作業は深夜に及んだ。でも、それ以上に深刻なのは9月7日にレギュラー放送開始の『1周回って知らない話』。もともと彼がレギュラー出演する予定で、初回の2時間スペシャルはすでに収録済みでしたからね」

 先の民放スタッフも、事件の代償は甚大だという。

「ドラマや映画の再撮影、CMの途中降板を含めれば、裕太の事務所は総額2億円の賠償金を請求される可能性もある。事件の余波で、高畑さんが出演していた花王のCMも放映中止に追い込まれました。もし、他のCMまで打ち切られたら、母子2人に6億円近い賠償が求められかねない」

次ページ:「裕太はうちの孫で間違いありません」

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。