吉田沙保里と伊調馨の婚活事情 協会会長は「良い人いませんかね」

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 一方は女性では五輪初の4連覇、他方も予想外の敗北とはいえ、4大会続けてのメダル獲得である。アスリートとしてすべてを手に入れたかに見えるレスリングの吉田沙保里(33)と伊調馨(32)だが、女性としては、俗に「適齢期」と言われるお年頃。次に手にしたいのは、「嫁入り」五輪の金メダルか。

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“婚活してます”

「馨の偉業が素晴らしいのはもちろんですが……」

 五輪を振り返って、2人を輩出した至学館大学の谷岡郁子学長は言う。

「今回、レスリングで初めて金メダルを獲った3人は、みな沙保里を見習い、沙保里に指導されて育った“妹たち”です。そもそも、競技から外される寸前になったレスリングが五輪に残ったのも、沙保里の力が大きかった。その意味で銀メダルは金以上の価値があると思います。馨が“求道者”だとしたら、沙保里は“伝道者”としての役目も果たしてくれましたよ」

 一時は引退も噂された吉田は、現役続行の意思を表明。伊調も続行に意欲を見せていると報じられている。

■“全然ありません”

 しかし、レスリング協会は、世代交代を進める狙いから、来年の世界選手権にはベテラン選手を派遣しないことを決めている。

 であれば、競技の最前線から一歩引くことになる2人が、今後、勤(いそ)しむのは“婚活”か。

 なぜなら、

「吉田自身は、公然と“同じ人に6回振られた”“恋人募集中”“婚活してます”と発言、ネタにするくらいで、結婚願望を隠そうともしていませんし、伊調についても、思いは強く、実際、7年前には結婚寸前まで行った男性がいたのです」(スポーツ紙の五輪担当デスク)

 その男性とは、チェ・ワンホ氏という韓国の元レスリング選手である。伊調より8歳年上で、当時は、体育大学のコーチ。国際大会で出会い、練習をする中で親しくなっていったという。

 伊調の親族に聞いても、

「実家に2人の写真が飾ってありました」

 と言うし、先のデスクも、

「チェ氏が伊調の親に挨拶に行ったこともあった。所属会社も“結婚を前提とした交際”を認めていたのですが、直後、伊調がカナダ留学をした後、いつのまにかその話は聞かなくなりました。きっと遠距離が破局を招いたのでしょう」

 それ以後、記者たちの間では、伊調の前で男の話は“禁句”になったというのである。

 決まりそうで決まらない、2人の「嫁入り」タックルについて、

「誰か良い人いませんかね?」

 と言うのは、斯界のドン、日本レスリング協会の福田富昭会長である。

「2人とも女性ですから、素晴らしい男性を見つけてちゃんとした家庭を持ってほしいというのが我々の希望です。伊調については報道の後はそれっきりのようで、去年、本人に結婚について聞いてみたら“今は全然ありません”と言っていましたよ。吉田についても、本人がはっきり“いない!”と言っていますからね」

 そう述べる会長が望むのは、こんな男性だそうだ。

「レスリング人としては、できれば2人とも、強い男と結婚して子どもを持つ。そして、立派なレスラーを育てていただきたいなあ」

 となれば、標的は、同じレスリング界ということか。

 闘い済んでも、「最強女子」たちには、また新たな“闘い”が待っているのである。

「ワイド特集 『メダル』の夢の後始末」より

週刊新潮 2016年9月1日号掲載

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