悠仁親王、縄文土器づくりに没頭された夏休み

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 何事もご自身で成し遂げようというご意志が感じられた盛夏であった。皇室担当記者の話。

「かねがね、秋篠宮ご夫妻は悠仁さまを日本各地にお連れし、固有の文化に触れるよう、取り計らってこられました。昨年の夏休みは山形県遊佐(ゆざ)町を訪問されましたが、今年の夏、選ばれたのは新潟県津南(つなん)町でした」

 同町は信濃川沿いの日本一とも呼ばれる河岸段丘に位置しており、1万数千年前から人々が暮らしていた。縄文時代の遺跡も多数発見されている。

「ご一家は3日から5日まで同町に滞在しました。縄文文化を体験学習できる“なじょもん”という施設をご見学。付近の溜池で水生昆虫の採取にも熱心に取り組まれました」(同)

 町の担当者によれば、

「1日目は歴史民俗資料館を見学された後、なじょもんで縄文土器に直接触れ、悠仁さまは“すごい”とおっしゃっていましたね」

 笑顔で土器を持ち上げられた様子は各メディアでも取り上げられたが、実はこの翌日、土器づくりにも挑戦されていたのだ。関係者が言う。

「縄文中期の土器の写真をご覧になり、実際に竪穴式住居の中でつくられました。器の底になる粘土を成形し、さらに、ひも状の粘土を輪っか状に積み上げます。縄を転がして模様をつけるところまで、お昼を挟んで3時間半ほどの作業でした」

 完成した土器は高さ30センチ、幅が15センチほどのもの。

「周囲も驚くほどの出来栄えでした。小学校4年生がつくるとなるとこの半分ほどのサイズが一般的。時間もかかりますし、飽きてしまうからです。ご夫妻も少しお手伝いされましたが、あまり手を出すと、“うーん”とご自身でつくりたいようなお顔をされ、さらに、町の担当者が“そろそろお昼にしましょうか”と休憩を促しても悠仁さまは“中途半端はよくない”と没頭されていました」(同)

 この土器は現在、日陰干しの最中で、焼いた後、秋頃に届けられるという。まもなく10歳を迎える殿下の“自由研究”である。

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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