退位で陛下の「呼び名」、お住いと予算はどうなる?〈生前退位の大疑問〉

社会週刊新潮 2016年7月28日号掲載

 ところどころ、目が粗いザルのようなものだ。なにしろ、今上陛下に相応しい尊号を皇室典範は定めていないのだから。昭和天皇が崩御され、香淳皇后は「皇太后」として余生を過ごされた。生前譲位でも美智子さまは前例を踏襲できるが、天皇陛下はそうもいかない。院政を思わせる「上皇」では時代にそぐわぬという声もある。所功・京都産業大名誉教授はこんな意見だ。

「古代の律令法には『譲位の帝』を『太上天皇』という正式名称がある。ただ皇室典範にその敬称がないため、それを追加する改正が必要」

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