五輪代表の猫ひろし“年3000万円”のスポンサー探しに奔走中

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 一難去ってまた一難。カンボジア国籍を持つ芸人・猫ひろし(38)が、リオ五輪のマラソン代表に選ばれた。これは、昨年の東京マラソンで自己最高記録の2時間27分52秒をマークし、5月に行われた彼の国の代表選考会で優勝した結果を受けてのこと。あとはリオのマラソンコースを“猫まっしぐら”に走るだけのはずが、彼にはもう一つ飛び越えねばならないハードルがあるのだ。

カンボジア国籍を持つ芸人・猫ひろし

 スポーツ紙記者が言う。

「資金集めです。五輪出場が正式発表される前後から、猫さんはトレーニングそっちのけ。マネージャーとコーディネーターを帯同して、“スポンサー契約をお願いできないか”と、大手日系企業の現地法人を回っています」

 当のカンボジア五輪委員会担当者の話。

「我が国では、スポーツに関する予算が厳しく、渡航費や滞在費を含めた五輪出場にかかるあらゆる経費は、1ドルも払うことができません。全て選手の自己負担にしてもらっています。もちろん、ミスター・ネコも例外ではありません」

 メダルが期待できないという点においては、猫も日本のマラソン陣と同じなのにニャー。

「猫さんは今、メイン1社サブ複数社のスポンサーを募っています」

 と、実際にオファーを受けた日系企業の現地法人関係者が続ける。

「メインの契約料は年間3000万円で、彼が着るユニフォームに企業ロゴを入れられる。オプションは企業イベントやTVコマーシャルなどへの出演。サブスポンサーの契約料は800万円、そんな内容です」

 ラグビーの五郎丸ならいざ知らず、猫でこの設定は苦しかろう。

「帰化してから5年になるのに、カンボジアでは彼はいまだに無名です。加えて、マラソン競技も文化として根付いておらず、人気はありません。広告としての効果はほとんど期待できないため、うちも含め、お断りしている企業が多いようです」(同)

 42・195キロの前に“千里の道”。

週刊新潮 2016年6月16日号掲載

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