北海道・小2男子失踪事件 「扱いに慣れていない親が多い」と専門家

社会週刊新潮 2016年6月9日号掲載

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 北海道七飯町の林道で、父親に置き去りにされた田野岡大和君(7)が、忽然と姿を消した件は、連日100人を超える規模の捜索が続いた。6月3日になり、自衛隊施設内で保護されたのは報道の通りである。

 5月28日、北斗市に住む大和君が、両親と姉の家族4人で自宅から20キロ離れた鹿部町の公園に車で遊びに行ったのが事の始まり。大和君が公園で車や人に石を投げつけたため、父親は帰りの道中、シツケの一環として人気のない林道に大和君を置き去りに。5分後、その場所に戻ると、大和君の姿はなかったという。

 社会部記者の話。

「父親は当初、世間体を気にし、山菜採りに行ったらはぐれたと嘘をついていました。それもあり、最悪の“事件性”も考えましたが、警察にそのような動きはありませんでした。捜索に立ち会っている父親は、相当、憔悴しているように見えました」

 自宅近所の人の話でも、

「お父さんと息子さんが、家の隣にある公園でキャッチボールをしている姿をよく見ました。とても子煩悩で、仲がいい親子でしたよ」

 と言う。とはいえ、精神科医の町沢静夫氏が言うには、

「山で置き去りにしたらどうなるか、状況をわきまえず、理性に欠けた衝動にかられ、発作的に起こしたと思われますが、見方によっては虐待にもなりかねない。シツケは大事ですが、近頃は、子供が少ないだけに扱いに慣れていない親が多い。自分がしつけられた経験がないので加減が分からない人が増えているのです」

 塩梅が分からなかったゆえの悲劇である。