訪日外国人急増で、花見のメッカ「上野」はトラブル続出

社会週刊新潮 2016年4月14日号掲載

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 爆買いだけではない。外国人観光客が、来るわ、来るわ。で、今年のお花見会場には、異変が起きていたのである。

 花見のメッカ、上野恩賜公園を訪れてみると、英語と中国語によるアナウンスがスピーカーから流れ、通訳の案内をするボランティアの姿が目に付く。

「中国、インドネシア、香港、台湾からの観光客が多いです。イタリア人の老女が迷子になり、困り果てていたこともありました」

 とは、ボランティア談。さすがに、ブルーシートに坐る酒盛り旅行者の姿はないが、いたるところでアジア系のツアー客が、旗を持ったガイドと歩いている。

ツアー客の大行列

 中国・広州から来たという中国人ガイドの話。

「日本には、4日間の予定で来ました。初日は北海道での食事で、昨日は富士山。今日は東京で買い物の合間に、花見に来たのです。中国には、こういった花見はないので、みんな“素晴らしい”と言っています」

 花見の前は秋葉原を巡り、この後、銀座に向かう予定だという。日本に興味を持ってもらえるのはありがたいが、それにしても、こうまで外国人が多いと、トラブルが心配だ。

 上野恩賜公園事務所のスタッフによれば、

「たぶん中国人だと思うけど、使ったトイレットペーパーを流さないで便器の外に置いていく人たちがいました。紙が大量に溜まって、苦情が来たこともあったね」

 他にも、まだある。公園の周辺には、路上駐車の観光バスが連なっていた。運転手に話を聞こう。

「大型バス専用の駐車場は満車で、仕方なく路上に止まっているんだ。以前、警察が来た時、言ってやったことがある。旅行者を呼ぶのはいいけど、行政の間で話を詰めてくれって。観光客を呼ぶだけ呼んどいて、環境が整備できてないのはダメだろって」

 昨年の訪日外国人観光客は約2000万人。つい先日、安倍総理は、4年後には倍の4000万人を目標にすると掲げていた。そのうち場所取りにも参戦?