ペンタゴンが警戒する「北朝鮮」特殊部隊

韓国・北朝鮮週刊新潮 2016年2月25日号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

『ゴジラ』に『エヴァ』に、日本の敵は海から襲来することが多い。が、アメリカでは『地球最後の日』や『アルマゲドン』のように恐怖は空からやってくる。

 北朝鮮がミサイルを発射した衝撃の余燼も消えぬ12日、ペンタゴン、すなわち米国防総省が北朝鮮の軍事力に関する調査報告書を発表した。さすがのアメリカも北の長距離弾道ミサイルには危機を感じたのか。

無視できない実力か

「報告書は毎年発表されるもので、北のミサイル発射を受けてのものではありません。ただ、〈長距離核ミサイル開発は直接的な脅威〉とする一方、特殊部隊に言及しているのが目を引きました」(国際部記者)

 北朝鮮の特殊部隊は〈練度は高く、装備もよい。厚遇され、士気も高い〉などと報告書にはある。意外に評価が高く、警戒されているようなのだ。

 兵力比較でも韓国軍65万人に対して北は119万人、砲数は倍近く、戦車は1・5倍、潜水艦は3倍以上も保有と報告、侮るべからざる陣容を示す。

「とはいえ実際の北朝鮮軍は質が劣る。戦えば鎧袖一触のはず」

 とは、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。

「特殊部隊も以前はソウル潜入が目的の一つでしたが、現在は通常部隊の背後に配置、兵の逃亡を防ぐ役目です。北が総力を注いでいるのは結局ミサイル。今回の報告書は北朝鮮への危機感が薄いオバマ政権へのメッセージなのでしょう」

 米軍も迎撃ミサイル網の整備が喫緊の課題だ。

「韓国は半径200キロ程が防衛できる迎撃システムTHAADの配備を検討していますが、日本も考えた方がよいかもしれない。現在のPAC3がカバーできるのは20キロ程度なのです」(同)

 日本の脅威も空からやってくるかもしれないのだ。