中国の南シナ海進出は“開戦”の引き金となる “予言の書”に描かれた最悪の未来

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 米海軍のイージス艦と中国の軍艦とのニアミス。また1月1日には南シナ海の外国船籍に対する新条例。

 こんな中、先のダボス会議では、安倍首相が現在の日中関係を、第1次世界大戦で戦う前の英独関係に似ていると発言しました。日米中の緊張が日増しに高まっていますが、アメリカの作家トム・クランシーはこれらのことを驚くほど正確に予言していました。

 しかも、彼が予言した世界的事件はこれだけではありません。1994年に刊行された『日米開戦』では、ジャンボジェット機をワシントンの議会議事堂に突入させるという航空攻撃が描かれており、7年後の9・11テロ後に大きな話題になりました。

 さらに2010年に刊行された『デッド・オア・アライヴ』では2011年のビンラディン殺害も見事に予言しています。

 そして今回。これがフィクションなのか――米国と中国の未来を緻密にシュミレートした小説が、2012年に刊行された『米中開戦』です。

 昨年の12月末に発売され、大反響を呼んだ『米中開戦』1・2巻では、中国によるアメリカへの執拗なサイバー攻撃や、近隣諸国の空域を繰り返し侵犯する事態を“的中”させましたが、1月末に発売された3・4巻では、中国による南シナ海の一方的な封鎖、そこに進入してきた別国の空母にミサイルを撃ち込むという、最悪のシナリオが描かれています。

 この予言だけは“的中”してほしくはありませんが……。

デイリー新潮編集部

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