「鳥取・島根」にまで手を突っ込む「二階俊博」

政治週刊新潮 2016年2月18日号掲載

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 防犯上、閉めておくに限る「二階の窓」も、時には開けておくと、福を招いたりするのだ。

 この程、自民党の二階俊博総務会長(76)が率いる「志帥会」に、新しいメンバーが加わった。鳥取を地盤とする元民主党議員の川上義博氏(65)である。

自民党の二階俊博総務会長(76)

「二階派はかねてから“客員会員”として、無所属の中村喜四郎さんや長崎幸太郎さんを入会させてきましたが、落選中の元議員を入れるのは異例」

 とは、政治部記者。

「事前に何の相談も受けていなかった鳥取県連には、衝撃が広がっています。というのも、川上さんと地元の自民党関係者との間には深い因縁がある。彼は2003年の総選挙で自民党の相澤英之さんを破って初当選した後、民主党に入ったのですが、もともとは相澤さんの秘書をしていた。つまり、地元の自民党関係者にとっては、恩師を裏切った不届き者というわけ」

 一体、何故、二階氏は彼に目をつけたのだろうか。

「実は二階さんは、鳥取にも後援会を持っているんです。それで川上さんが自民党に戻りたがっていることを聞き、手を差し伸べたのでしょう。派閥の拡大はもとより、今夏の参院選にも使える男ですからね」

 と、県連関係者が言う。

「合区となる鳥取と島根では、島根選出の青木一彦さんが出馬することになっていますが、彼は保守王国の島根では圧倒的な強さを誇っていても、鳥取ではそうもいかない。その点、相澤さんの後援会の一部を奪っていった川上さんは、地元で“川上党”と呼ばれる一定票を持っているので、それを取り込めれば、青木さんは安泰。さすがは二階さん、目の付け所がいいですよ」

「二階の窓」からの侵入者が後を絶たない。