75歳婆「片桐はいり」に食われた「薬師丸ひろ子」

芸能週刊新潮 2016年1月14日迎春増大号掲載

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 薬師丸ひろ子(51)と小泉今日子(49)が『あまちゃん』以来の共演! との謳い文句だったけど……。

 1月2日に放送されたNHK総合の新春スペシャルドラマ『富士ファミリー』は、フタを開けたら、『あまちゃん』でのもう1人の共演者・片桐はいり(52)にすべて掻っ攫(さら)われていた。

 富士山麓の小さなコンビニ、というより商店『富士ファミリー』にはかつて美人で評判の3姉妹がいた。長女(薬師丸)、次女(小泉)、そして三女(ミムラ)。次女はすでに亡くなったが、その夫と、まだ独身の長女、住み込みの若い女性店員、さらに父親の妹、つまり叔母が同じ家に暮らす。直接の血縁だけではない奇妙な家族の悲喜こもごもを描いたファミリードラマ。なかでも片桐の役どころがこの一癖ある叔母で、御年75。

「失礼ながら、片桐を美人姉妹に入れるわけにはいかなかったのでしょうが、薬師丸と一つ違いの片桐が75歳の役ですからね。腰も曲がってシミだらけのメイクをして、最初は誰かと思いました。かつて狂気女優と呼ばれた白石加代子や、『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』で見せた樹木希林を思い出しました。もともとコミカルから狂気まで演じられる、女性には珍しい名怪優ですが、幽霊で出てくるキョンキョンも、芸達者の薬師丸さえも圧倒。見終えると、ストーリーよりも片桐しか印象に残らなかったほど」(芸能評論家)

 住み込みの女性店員にあまちゃん=能年玲奈を起用できたら、まさに“スペシャルドラマ”たり得たか。