スポーツ選手の恋愛は是か非か 美談ですまない「女性アスリート」過酷の日々(5)

ドクター新潮 健康 運動

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 さて、ここまで暗い話が続いたが、女性アスリートの未来にも明るい兆しがある。最近は結婚、出産後も活躍する女子選手が増えている。日本でその先駆けとなったのが陸上競技の赤羽(あかば)有紀子さん(36)だ。

「ママさんランナー」として飛躍的に記録を伸ばし、北京五輪5000、1万メートル出場。ロンドン五輪で女子マラソン補欠に選ばれた。

 赤羽さんも城西大時代に月経不順を経験している。

「入学して寮生活をすると半年ほど生理が止まりました。さらに大学2年の頃、膝のケガで思うように走れない時期も半年ほど生理がなかった。環境の変化や故障のストレスで精神的に追い込まれ、生理が止まったのかもしれません。でも、周りにも月経不順の先輩がいたので、あまり気にしなかった。生理が来なければ楽でいいと、真剣に受けとめなかったのです」

 卒業後は実業団チームのホクレンへ入社。当時は疲労骨折も2回経験している。レース前に無理な食事制限をしながら、走り込んだのが原因だった。

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