ついに本人も読んだ!『タモリ論』

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 発売から1ヶ月、各所でさまざまな反響を呼んでいる『タモリ論』(樋口毅宏著・新潮新書/9刷・12万部)。「タモリの凄さを再認識」「著者の溢れる“愛”に共感」から、「『笑っていいとも!』以前についての言及が少ない」「その正体を捕まえきれていない」まで、その評価は真っ二つ。賛否はともかく、いまだ熱量の高い感想が続々と寄せられている。

 そうした中で目を引くのが、活躍中の現役「お笑い芸人」たちの感想である。先鞭をつけたのは、東野幸治さん。

「『生放送の司会を30年も続けてなぜ気が狂わないのか』この一文だけでも凄い本だと思った。680円は絶対に安過ぎる」(自身のツイッター・7/16)

 さらに、「フォロワー数日本一」を誇る、有吉弘行さんも「眠いけど、読んじゃう。。。」(自身のツイッター・7/24)と言及。その有吉さんが最初にブレイクするきっかけになった番組「進め!電波少年」の名物プロデューサー・土屋敏男さんも「『タモリ論』読了。笑いの深遠さについて語られる本にまた出会えた事をとても嬉しく思う」(自身のツイッター・7/20)と好意的な評価を寄せている。他にも、「笑っていいとも!」の放送作家を15年以上もつとめる鈴木おさむさんや、ロックバンド「氣志團」のリーダー・綾小路翔さんも、すでに読んだことが判明している。

 ここまでくると、気になるのはこの1点。

「はたしてタモリさん本人は『タモリ論』を読んだのか?」である。

 それがついに明らかになった。

 その事実を突き止めたのは、浅草キッドの水道橋博士さん。「タモリ倶楽部」に出演した際、収録の合間に、タモリさん本人にそのことを確かめたと、自身のツイッターで明らかにしたのだ(8/10)。

「あ、そっちが言ってた人のあれ本になったね」

「樋口毅宏さんの『タモリ論』!読まれました?」

「読んだ」

「どうでした?」

「いや彼は覚えているねぇ」

「今ベストセラーです」

「へーそうなんだ」

「いや彼は覚えているねぇ」と、実にタモリさんらしいあっさりとした感想である。自分のことを「絶望大王」「日本の昼を鎮護する“神”」などと評した『タモリ論』を、本人としてはどんな気持ちで読んだのだろうか――。

 はたして今後、本人の口から、さらに詳しい感想が語られる日は来るのだろうか。

 そして、本人自身が「タモリ」について語る日が来るのだろうか――。

デイリー新潮編集部

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