『タモリ論』著者が選んだ「いいとも」名場面

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「笑っていいとも!」が来年3月に終了することが発表され、大きなニュースとなっている。この話題で、各メディアからコメントを求められていたのが、『タモリ論』の著者である作家の樋口毅宏氏だ。

 今年7月に発売されるや13万部を超えるベストセラーになった『タモリ論』は、著者のタモリさんへのラブレターといった趣の内容になっており、頁数のかなりが「いいとも」論に割かれている。中でも、「わが追憶の『笑っていいとも!』」と題された第2章では、私的名シーンの数々を再現。今読むと一層味わい深い内容だ。

 たとえば、「安産祈願」にまつわるハプニング。

 長年、同番組を見てきた視聴者ならご記憶だろうが、一時期、よくタモリは妊婦のゲストが来ると、リクエストに応えて、「安産祈願の祈祷」を行っていた。なぜそんなものが誕生したのか。

 もともとは、テレフォンショッキングの際に、誰がゲストであっても、隣で決まってタモリさんが女性器を表すイラスト(目玉マークに似たアレ)を書いていたことがきっかけだった。そのイラストを見て、目を丸くする人もいれば、恥ずかしがる人もいたのだが、ある時「なんてモノを描いているんですか!」と怒る人がいたので、苦し紛れに「安産祈願のマークなんですよ」とタモリさんが言い訳したところから、そういうものとして定着したのだという。そして、後に一般人に対しても安産祈願の祈祷をするコーナーまで設けられるようになったのだ。

 樋口氏が強い印象が残っているというのは、このイラストにまつわるこんなハプニングだ。

その日のゲストは横山やすしさん。いつものようにタモリさんが隣でイラストを描いていると、「お前何書いてるんや!」とそれを奪ったやすしさんは、そのままカメラに向けて突き出した。女性器マークがお昼休みに全国に流れたのだから、視聴者はウキウキしたかもしれないが、おそらく関係者はドキドキではすまなかったことだろう。

 他にもタモリさんについて著者ならではの分析が詰まった『タモリ論』は、「いいとも終了」のニュース以降、また売れ行きを伸ばしている。

デイリー新潮編集部