ロシアで拘束された“日本人記者”を救う術はあるか…危機管理のプロが「高市総理、肝っ玉母さんになって!」と訴える理由
極限状態に置かれる記者
10月13日、北海道新聞のイマイ・ユウキ記者が、FSB(ロシア連邦保安局)に逮捕されてしまった。寒さが厳しい(逮捕当時の気温は-2度ほど)極東サハリン州ユジノサハリンスクでの出来事だった。スパイ容疑を掛けられて、数人の黒装束の男達に力づくで身柄を拘束されたのだ。すぐさま在ロシア日本大使館の幹部が面会を求めて拘置所を訪れたが、残念ながら実現されることはなかった。【田中辰巳/危機管理コンサルタント】
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イマイ記者は着の身着のままで拘束された逮捕時の状況から、イマイ記者は替えの下着や防寒着すら手元に無い状態だったろう。おそらく寒さに震え、不安と不便の極限に置かれているに違いない。そんな中でFSBの取り調べは、イマイ記者を更に追い詰めていく可能性が高い。「日本政府と北海道新聞は君を見捨てたぞ」「逮捕された君の家族は孤立して、行方不明になったようだ」「早くスパイ容疑を認めないと全てを失うぞ」などの言葉によって。
日本政府と北海道新聞社が今すぐに行うべきことは、可能性の低い面会を求めることより、拘置所に下着や防寒着などの差し入れをすることだ。そして、イマイ記者の家族を全力で支える施策を、次々と打ち出す必要がある。それを怠ると、極限状態に置かれたイマイ記者が、やってもいないスパイ容疑を認めてしまう可能性があるからだ。そうなると、釈放は一気に遠のいてしまうだろう。北海道新聞もロシアでの取材活動が難しくなる可能性が高いのである。
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