プーチン大統領が手にしたウクライナを機能不全に追い込む“最強の切り札”…最大の焦点はゼレンスキー大統領の“生殺与奪の権”を握るトランプ大統領の思惑

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プーチン大統領が得た“切札”

「10月14日、ウクライナは高速で移動する軍事用ドローンが『スターシールド』にアクセスできなくなったと発表しました。これで中距離の攻撃ドローンや、迎撃ドローンの運用が非常に困難になりました。24日にウクライナは『不具合は解消された』ことを明らかにしましたが、誰がアクセス制限を実施したのか、真犯人は今のところ分かっていません。アメリカのメディアは“プーチン大統領説”と“マスク氏説”を中心に報じています。しかしウクライナ軍にとっては困ったことに、スターシールドへのアクセスが制限されると、これほど戦力が低下するのだとロシア側に知られてしまいました」(同・軍事ジャーナリスト)

 ウクライナ軍は最前線の指揮官や兵士はタブレットを持ち、スターシールドを介したネット接続で後方の司令部と結ばれている。

「その結果、迅速な情報共有や意見交換が可能になりました。偵察用ドローンがロシア軍の陣地を撮影。AIが画像を分析して作戦案を提示。人間が作戦案をチェックしてゴーサインを出し、最前線のドローン、ロボット兵器、歩兵などが素早くロシア軍を攻撃して多大な戦果をあげてきました。ところが、もしトランプ大統領やマスク氏が『ウクライナ軍がスターシールドにアクセスすることを全面的に禁じる』と命令すれば、ウクライナ軍の全てが機能不全に陥ります」(同・軍事ジャーナリスト)

トランプ大統領は国益無視!?

 プーチン大統領がトランプ大統領を味方に付ければ、ウクライナ軍のネット接続を停止させられる──これはプーチン大統領にとっては極めて強力な“切札”だと言える。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は以前なら「占領されたクリミア半島を取り戻すまでは戦争を続ける」という強硬姿勢を崩さなかったが、最近は違うようだ。

 軍事ジャーナリストは「最近のゼレンスキー大統領は『現在の最前線を維持した上での停戦なら、協議に応じることはできる』と態度を軟化させています」と言う。

「それだけロシアとの間で交渉が成立する余地が生じてきたことになります。平和は素晴らしいことですが、そもそもアメリカの国益を考えれば、ロシアの勝利を認める形での停戦交渉を認めるべきではありません。国際法を無視してウクライナを侵略したロシアを許せば、他に侵略国が現れても批判や攻撃ができなくなります。もうアメリカには“世界の警察官”を務める気力も余裕もありません。だからこそ軍事力を直接には行使せず、ウクライナを支援することでロシアを牽制するのは世界秩序の観点から見ても合理性があるのです。しかしトランプ大統領は11月3日に中間選挙が迫っていることもあり、安全保障の原理原則を無視する傾向を強めています」

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