「渡辺淳一」「伊集院静」が愛した銀座の老舗割烹「三亀」79年の歴史に幕…87歳店主が明かした「特別なことはしないで、店は静かに閉じます」の粋
「数寄屋通りにある小料理屋」
<夜、久木は銀座の数寄屋通りにある小料理屋で衣川と会った(中略)二人は親爺がすすめるいしだいの刺身と土瓶蒸しを頼み、まずビールで乾杯する。>
大ベストセラーになった作家渡辺淳一の作品『失楽園』の一節である。カウンター席に座った主人公の久木は、親友の衣川に恋人の凛子のことを相談する。そんな場面だ。
この店のモデルとなったのが、渡辺が贔屓にしていた銀座6丁目の数寄屋通りにある老舗割烹の名店「三亀」である。日経新聞連載時には、この場面が挿絵になっており、その絵は額装して店内に飾られている。...

