「巨人と織田投手」にあったのは密約か「ギリギリのにおわせ」か
織田投手の米国志望
一方、22日のドラフト会議で、米マイナー契約あるいは米大学進学を目指す旨を表明していた織田投手を巨人が1位で強行指名したことと新監督人事との関連性も話題になっている。具体的には、織田投手を獲得したい巨人が新監督人事を踏まえて織田側と“密約”を結び、米国挑戦を会見でアピールすることで各球団の指名への興味関心を限りなくゼロにしたうえで巨人がドラ1で指名し、松井新監督の説得で翻意して巨人に入団。5年後を目途に松井氏と縁のあるヤンキースに送り込む。それはヤンキース側も実は望むことだ――というものだ。
「そのプランの可能性はなくはないですが、かなりムリがあるシナリオで、個人的には“ない”と思っています。新監督人事は秘中の秘であり、それを意中の人とはいえ漏れる可能性のある相手(織田投手側)に伝えるかというとリスクしかないですよね。とにかく新監督の名前は直前まで伏せられたと見て良いと捉えていますが」(同)
松井新監督人事を伝えずに
「巨人に限りませんが、各球団が織田投手の米国志向を会見前に把握していたのは間違いないでしょう。巨人・織田間で密約がないとして、巨人が織田投手を是が非でも獲得したいなら織田投手が会見でメジャー志望を表明して強行指名されるリスクを極力減らすのは必須になります。加えて、松井新監督人事をドラフト前までナイショにしておく必要もあるでしょう」(同)
結果的に織田投手は「米国挑戦」を表明し、巨人は織田投手を単独指名した。
「松井新監督人事を伝えずにその状況まで持ってこられるならベストというシナリオがあるとして、本当にその通りになりました。あとは織田投手を説得するか否かということでしょう。今後もちろんヤンキースと切っても切れない松井新監督がメジャー行きの水先案内をするというアプローチは可能でしょうし、松井新監督の存在は織田投手の心を揺さぶるには十分だと思います」(同)
つまりこういう見立てである。巨人から織田投手側に松井新監督人事を秘かに伝えたり、メジャー確約の手形を出すことはなかった、しかし「指名する可能性があり、それなりに満足してもらえるアプローチ方法を考えている」くらいの“におわせ”が巨人から織田投手側にあったかもしれない。
「事前に新監督人事が漏れてはいけない中でできるだけ可能な範囲で織田投手にアプローチしたあとが見えますね」(同)
「松井監督誕生」で、近年、メジャーに押されている感があるプロ野球人気が盛り上がるのでは、との期待感は高まっている。そこに織田投手の巨人入りが決まればさらに盛り上がるのは確実だが果たして――。
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