最大の敵は「街路樹」で気苦労が絶えないのは「パトカー」…クルマを運ぶクルマ「キャリアカー」あるある 「車の天井」だけは」絶対に傷つけてはいけない理由

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キャリアカーの火事の原因

 オークション会場に陳列されている車には、出品まで何ヶ月もの間、放置されているものも少なくない。それで起きるのが「バッテリー上がり」だ。

「バッテリー上がりのクルマは、エンジンを掛けた後、『掛けっぱなし』で積むことがありました。一度エンジンを切ってしまうと、到着した場所で、降ろせなくなるので」

 こうした積み方によって、起きる事故があるとドライバーは考える。

「キャリアカーって、よく火災事故起こしてませんか? あれ、このオークション会場の放置が一因になっているんじゃないかなと思っています。中古車ゆえに、その車がさらにオイル漏れしてたとか、オーバーヒートしたとかして、結果火災になる。キャリアカー火災の事故とかを見ると、そういう背景を感じ取ってしまいます」

 過酷なうえに繊細さが求められることが多いキャリアカーだが、あるドライバーはその魅力をこう語る。

「子どもたちからの注目度が高いことですかね。クルマ好きの子からしたら『好物の詰め合わせ』ですからね。信号待ちで横並びになったクルマの子が目移りしている様子を見ると嬉しくなります。将来、そんなクルマ好きの子どもたちに選んでもらえる仕事になるといいと思っています」

橋本愛喜(はしもと・あいき)
フリーライター。元工場経営者、日本語教師。大型自動車一種免許を取得後、トラックで200社以上のモノづくりの現場を訪問。ブルーカラーの労働問題、災害対策、文化差異、ジェンダー、差別などに関する社会問題を中心に執筆中。各メディア出演や全国での講演活動も行う。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)、『やさぐれトラックドライバーの一本道迷路 現場知らずのルールに振り回され今日も荷物を運びます』(KADOKAWA)

デイリー新潮編集部

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