「夜逃げしたはずの住人」が天井裏にひそんで…“予約の取れない清掃業者”が語る、衝撃現場と“嬢”からの珍依頼

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“嬢”からの珍依頼

 命に関わる現場もあれば、「えっなんで」と思わず戸惑う依頼もあった。15年ほど前、性的なサービスを行う店で働く女性の部屋を、定期的に清掃していた時期があった。店側が女性たちのために借りた、いわば寮のような部屋だったという。

「2週間に1回のペースで、3時間ほど、基本的には水回りをメインに掃除や片づけをしていたのですが、あるとき、『洗濯物を畳んでおいてください』というメモが置かれていました」

 ふと見ると床の上に、乾いた洗濯物が山積みになっていた。

「その洗濯物というのが、なんというか、お仕事で使われているものなのか、透けたりレース素材だったりの面積の小さい下着がほとんどで。はたして男性の自分が触っていいものなのか、迷ったすえに電話をかけてみたのですが、『全然大丈夫なので畳んじゃってください』と軽いお答えをいただきました」

 ひるまずにこなさねば、と小さな下着と格闘した前田さんだったが、この仕事で女性の下着に触れたのは、後にも先にもこの一度きりだそう。

「その女性はいつもお小遣いをくれる、いいお客さんだったんですよね。当時、3時間で1万5000円いただいていたのですが、いつもプラスで5000円から1万円ほど渡してくれた。気前のいい方でした」

YouTuberは『いいお客さん』

 ほかにも「いいお客さん」がいる。有名YouTuberやインフルエンサーたちだ。

「YouTuberや有名インフルエンサーの方は、正直、いい人が多い印象です。変なクレームはまずありません。服装やタトゥーなど、見た目だけでいえば“今どきの若い子たち”って感じですが、無理な要求は絶対してこない。こちらに気を使ってくれるし、礼儀正しい人が多いですね」

 部屋で撮影をして配信をする関係か、定期的なクリーニングを頼まれることも多いという。

「一度名刺を渡すと、半年から1年くらいのスパンで今度はキッチンをお願いしたいとか、次はお風呂も……とか。お仲間の人たちからも、どんどん依頼をいただけるので、自然とその業界のお客様が増えましたね」

 前田さんの仕事は完全紹介制。一度名刺交換した人か、その紹介でないと依頼を受けていないという「一見さんお断り」で決して営業しないスタイルも、身バレや家バレしたくない彼らの職種と相性がよかったのかもしれない。

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