今日も「13頭」の猫が殺処分されている…高齢者も単身者もOKな仕組みを掲げる新「保護猫」譲渡施設が目指すもの

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 10月1日、東京・池袋に都内最大級の保護猫譲渡施設「にゃんほっと池袋」がオープンした。それに先立ち、9月29日にはオープニングイベントが開催され、猫好きで知られる総合格闘家で元国会議員の須藤元気さんや、女優の鈴木砂羽さんがスペシャルゲストとして駆けつけた。

 須藤さんは、議員時代に気づいた「猫を処分するためにはお金を出すが、生かすためにはお金を出さない」政治の現状を嘆き、鈴木さんは「東京はペット禁止の家も多いから、猫のことを知らず、愛が希薄になっていると感じることも多い。動物のいのちに関する教育を子どもの頃から学校でやってほしい」と訴えた。

成猫や高齢猫にも、新しい家族を

「にゃんほっと池袋」のカフェを思わせる店内には、広々としたケージが並び、100頭近くの猫たちが暮らしている。

 子猫もいるが、成猫・高齢猫・猫エイズウィルスのキャリア猫など多様な猫が暮らしている。

「保護された猫は、屋外で暮らしていた子たちがほとんど。また、検査では分からない病気を持っている可能性もゼロではない。譲渡前に医療ケア・チェックはしていますが、そうした可能性も含めて受け入れるのが“保護猫を飼うこと”だとお伝えしています」 

 とは、「にゃんほっと池袋」を立ち上げた(株)コネクトペット代表の三浦朋之さん(37歳)。

「気になった猫がいたら、お声がけくださいね」と言われ、ケージの中に入ってみると、猫たちの毛並みの良さ、人懐っこさに驚いた。取材中、すり寄ってくる猫も。

 連携する全国20団体から受け入れた猫たちは、埼玉県にある「セントラルケアセンター」で健康管理や、人との暮らしに慣れるためのケアを受けてから、池袋にやってくる。譲渡までにウイルス検査やワクチン接種、避妊・去勢手術などを済ませ、里親はこうした医療費などに充てる譲渡費用として5万5000円を負担する。

 受け入れ先のひとつが、沖縄県北部のやんばる地域にある国頭村だ。やんばるでは、野外で暮らす猫によるヤンバルクイナなどの希少な野生動物への捕食が問題となり、生態系を守るため、猫の捕獲や保護が進められている。

 一般的な譲渡会では、慣れない環境におびえ、威嚇してしまう成猫は、なかなか譲渡が決まらないとも聞く。ここで初対面の人にも近づいてくる猫たちの姿からは、人と暮らすための準備を重ねてきたことがうかがえる。

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