27歳で夢を諦め「ひきこもり」に… 遅咲き俳優・河内大和の異色な経歴 「30代後半でアルバイトを辞められるように」
俳優の世界に“遅咲き”は珍しくない。テレビや映画、CMで活躍する松重豊(63)、遠藤憲一(65)、吉田鋼太郎(67)、吉田羊らは40代や50代でブレイクした。最近、出ずっぱりの河内大和(こうちやまと・47)もその一人だ。
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「演劇業界では、シェイクスピア作品を中心に舞台で活動してきた俳優として知られています。2023年放送の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)では、テレビドラマの出演が初めてながら、すごみのある存在感で一気に注目を集めました」
と言うのは芸能デスク。
「昨年は映画『8番出口』で、地下鉄の通路で主人公と何度もすれ違う“歩く男”で準主役をこなしました。無表情で黙々と歩き続ける怪演が高く評価され、この年の日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では斎藤龍興に仕える美濃三人衆の氏家直元を情感豊かに演じましたね」(同)
ひきこもりだった時期も
独特な経歴の持ち主で、
「山口県岩国市の出身ですが、雪のある生活に憧れて新潟大工学部建設学科に進学したそうです。入学直後、新入生歓迎会で演劇サークルのプレゼンを見て“こんなにカッコいいものがあるんだ”と感激し、演劇の魅力に取り付かれたとか」
以来、河内は授業そっちのけで演劇にどっぷりハマる生活を送ったという。
「4年生に進級するには130単位が必要なのに、3年の終了時に取得していたのは4単位。1年間の休学を経て退学すると、設置されたばかりの新潟市民芸術文化会館の俳優養成講座に通い始めた。1年ほど警備員をはじめ、さまざまなアルバイトで食いつなぎ、00年に舞台『リチャード三世』で、俳優デビューを果たした変わり種です」
それでも経済的な困窮は続き、不安定な生活を余儀なくされた。27歳の時に演劇から離れることを決意して実家に戻り、以降は“ひきこもり”だった時期も。
「1年半ほど無為な日々を過ごしていると、新潟時代に知り合ったプロデューサーから海外公演への参加依頼が寄せられたそうです。そこから舞台に復帰し、32歳で上京した。わずか3年後には、自身が演出と主演を担うシェイクスピア作品だけを上演する劇団『G.GARAGE///(ジーガレージシェイクスピア道カンパニー)』を立ち上げました」
同時に一人の演者として、数々の舞台オーディションに挑戦する日が続いた。当時を知る舞台関係者が言う。
「努力が実を結び、アンサンブルながら野田秀樹(70)の作・演出の舞台の常連になった。さらには河内のように、自ら立ち上げた劇団でシェイクスピア作品を演出・主演していた吉田鋼太郎の推薦で、故・蜷川幸雄演出の舞台『ヴェローナの二紳士』といった、大作への進出を果たしました」
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