なぜ「トリオ芸人」は難しいのか 「我が家」杉山が万引き事件で考える、3人に生まれる“不公平感”

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相次ぐ不祥事

 お笑いトリオ「我が家」の杉山裕之が10月14日、スーパーで食料品を万引きした疑いで書類送検されたことが報じられた。杉山は取り調べに対して容疑を認め、収入が減ったことで経済的な不安を感じていたという主旨の説明をしたとされる。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 所属事務所のワタナベエンターテインメントは、杉山が事実関係を認めて反省していると説明し、当面の謹慎処分を発表した。

 近年のお笑い界ではトリオ芸人のメンバーによる不祥事が相次いでいる。

 8月には四千頭身の都築拓紀が、イベント会場で女性の下半身を触ったとして東京都迷惑防止条例違反の疑いで書類送検された。また、ジャングルポケットの元メンバーである斉藤慎二も、2024年にロケバス内で女性に性的暴行を加えた疑いで書類送検され、吉本興業との契約を解除された。その後、起訴された。

 もちろん、これらはそれぞれ事情が異なる事件であり、トリオで活動していたことと不祥事の発生を直接結びつけることはできない。それでも、このような事例が重なると、トリオという形態の特殊な関係性について考えさせられる。

 トリオというメンバー構成には芸人としての強みもある。3人でネタを演じる場合、1人がボケて、もう1人がそれに乗り、残る1人がツッコむというように複雑な人間関係を表現することができる。

 コンビでは原則として一対一の関係しか描くことができないため、表現に制約がある。トリオは3人の役柄や役割を入れ替えることでさまざまな関係性を表現することができる。

 しかし、芸人として世に出た後には、3人であることが必ずしも有利に働くとは限らない。テレビのバラエティ番組では、限られた出演時間の中で結果を残さなければならない。番組側が求めているのは、完成されたトリオの芸ではなく、瞬間的に面白いリアクションをしたり、的確なコメントをしたりするタレントである。

 そのため、トリオの中でも特にテレビ向きの能力を持つメンバーに仕事が集中しやすい。グループとして売れたことをきっかけに、メンバー間の知名度や収入に差が生まれ、個人としての立場が変わっていく。

 さらに、トリオはコンビとは結成時の事情が異なる場合も多い。お笑い芸人を志す人の多くは、まず自分に合った相方を探してコンビを組もうとする傾向にある。最初から3人で活動することは少ない。

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