だから「織田翔希」を強行指名したのか…巨人「松井秀喜」新監督の今後を占う初仕事は“メジャー志望のドラ1”の説得 巨人OBは「松井さんと言えども簡単な仕事ではない」
日刊スポーツ(電子版)は10月23日、「松井秀喜氏が巨人新監督に決定 きょう午後会見」との記事を配信した。昨年6月に長嶋茂雄氏が死去すると、松井氏はニューヨークから帰国。「長嶋さんと生前に約束したこともあります」と報道陣に明かし、将来は巨人の監督に就任するという意味だと受け止められていた。ちなみにXなどのSNSでは圧倒的多数の投稿が松井氏の監督就任を歓迎している。(前後編の前編)
***
【写真を見る】奇しくも、松井氏「監督就任会見」の前日に53歳の誕生日を迎えた元メジャーリーガー。松井氏とも縁の深い人物だ
野球解説者の広澤克実氏は1995年から99年まで巨人に在籍し、松井氏とはチームメイトだった。
ちなみに巨人の95年開幕戦は4月7日のヤクルト戦。スタメンを見ると、松井氏は3番でライト、広澤氏は6番でセンター。4番は落合博満氏で一塁を守った。
松井氏の監督就任に広澤氏は「驚いたのは事実ですが、応援したいと思っています。これで来シーズンのセ・リーグが盛り上がるのは間違いないでしょう」と言う。
「ただ松井さんが監督になること自体は既定路線だったと思いますが、あと数年はあとの話かなと思っていたので、その点はかなり驚きました。実際、ちょっと早すぎるのではないかと心配にもなります。何しろ巨人にとって松井監督は“最後の切り札”です。もし松井さんが巨人の指揮を取って成績が低迷しても代わりになる新監督がいません。にもかかわらず、今の巨人を見渡してみると、『満を持して松井監督を迎える』という状態からはほど遠いと思います」
今の巨人は問題山積だ。広澤氏も「巨人は戦力が充実していない。その責任は監督やコーチではなくフロントだ」と常に指摘してきた。
絶対的なエースも不動の4番打者もいない。ソフトバンク、西武、そして巨人しか持たない3軍を稼働させているにもかかわらず、育成が充分に機能しているとは言いがたい──。
橋上監督代行の次という“不運”
組織としての巨人に、どのような課題があるか洗い出す。今後、フロントと松井新監督、コーチが歩調を合わせて解決していく──。だとしても、短期間で片付く仕事ではない。一般的にチームを立て直すには数年かかると言われている。
「『お膳立てが整う』と言いますが、松井新監督を迎える巨人のお膳立てはまったく整っていません。というより、お膳の上には何もない状態です。しかも間の悪いことに、巨人にとっては“外様”である橋上秀樹さんがチームの指揮を取り、戦力不足にもかかわらずペナントレース2位の好成績を残しました。これは松井さんにとってはやりにくいでしょう。戦力が充分に整った常勝の1位チームを引き継ぐか、ボロボロで最下位に終わったチームに乗りこむほうが、はるかに精神的には楽だったはずです」(同・広澤氏)
22日に行われたドラフト会議で巨人は横浜高校の織田翔希を強行指名した。織田は会見を開いてメジャー挑戦を表明しており、ファンだけではなく関係者も巨人の判断を疑問視する意見が多かった。
だが松井氏の監督就任が報じられると世論は変わった。「ヤンキースで活躍した松井さんが織田投手を説得するのか」と理解する人が圧倒的に増えたと見られる。
[1/2ページ]



