広大なトウモロコシ畑に、クマが作った「ミステリーサークル」が… 「米軍採用の偵察ドローン」でクマを追う駆除の最先端に迫る

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偵察ドローンでクマを発見

 午前5時10分頃、北海道別海町。東の空が白み始めるのを待って、ドローンが飛び立った。操縦画面に映し出されたのは、デントコーン(飼料用トウモロコシ)畑のあちこちに残るミステリーサークルのような穴。ヒグマが茎をなぎ倒して食べ進んだ跡だ。

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 高さ2メートルの茎が壁のように茂る畑では数メートル先の巨体さえ見通せない。ベテラン猟師も手を焼くこの状況に、これまでも高所作業車から畑を見渡し、人海戦術で追い込みをかけてきたが、人の気配に敏感なクマは逃げおおせ、駆除が失敗に終わることも珍しくない。

 今回地元ハンターたちが用いたのは、米軍も採用するサーマルカメラ搭載の最新偵察ドローン「Skydio X10」。上空からクマを体温で探り当て、地上のハンターがライフルで仕留める作戦だ。

 だが10月上旬、2日間にわたって旋回を重ねても、熱画像にクマの影は浮かばなかった。ドローンの飛行と発砲が許されるのは原則、日の出から日の入りまで。ターゲットは日の出前に畑を去っていたのだ。

 食い荒らされた畑に足を踏み入れると、出したばかりのフンが残っていた。「あと1時間早く飛ばせていれば……」。チームは悔しさをにじませた。

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